終活とは何でしょう?
皆さんは、「終活」という言葉からどんなことを想像されますか?
「終活」という言葉は、もともと2009年(平成21年)に週刊誌『週刊朝日』から生まれた言葉とされています。そのころから、生前に自分自身に万が一のことがあったとき、遺された家族や周りに迷惑が掛からないよう、様々な生前整理をしたり、財産や相続で困らないよう計画を立てたり、尊厳を持って最期を迎えたい、葬儀や墓についても考えておきたい、など社会の意識が向くようになったきたことがきっかけになったのだと思います。それまでは、人の「死」に対して忌ごとという意識が大きく、家族や、まして自身の「死」について考えることはあまりなかったのかもしれません。

自分に万が一のことが起こった場合、やらなければならないこと、やっておくと良かったことが多々あります。しかし、そうなってから実際にやれることはごくごく限られてきます。
人生のゴールは誰にもわかりません。人間はそれゆえ明日を信じて生きていけるのですが、どの人にも必ず「死」というものはやってきます。

終活で一番大切だと思われることは、元気なうちに、体が動くうちに、頭がクリアなうちに、やっておくことです。
あなたが一番元気で、体が動いて、頭がクリアなのは、いつでしょうか?

もし、自分が亡くなった時、頼める人がいなかったと考えて終活で考えておくべき項目をあげてみます。

□病院の支払い

 今は病院のベッドで亡くなる方がほとんどです。誰が支払いますか?

□葬儀 どこでするか、どの規模でするか、誰を呼ぶか など

□納骨 どこに納めるか、散骨するか など

□電気ガス水道などの公共料金、電話、クレジット、その他さまざまな契約の解除 ほか

□行政官庁などの手続きはどうするか

□家財、貴重品など 始末はどうするか、形見分けするか

□誰も住まなくなった家や土地はどうするのか

このほか、様ざまな事柄を自分の死後にやらねばなりません。
さて、それを誰がやるのか、やってくれるのか?
具体的に考えてみてください。

子どもは? 遠隔地にいるので、あるいは仕事や子育てで手が離せない、など
兄弟姉妹は? 同じように歳をとっている、遠方にいる、など
可愛がっていた甥や姪は? まず自分の親のことだけでも大変だろう、など

昭和の時代は三世代で暮らす家族が多く、家の誰かが亡くなっても、手の空いた者が様ざまな事後処理をすることが可能でした。
平成、令和と時代がすすみ、核家族化がすすみ、一人で暮らす単身所帯が人口の3割り以上を占める昨今。それは難しくなりました。

65歳以上の一人暮らしが増えていて人口の34.4%いる

65歳以上の一人暮らしの者は男女ともに増加傾向にあり、昭和55(1980)年には男性約19万人、女性約69万人、65歳以上人口に占める割合は男性4.3%、女性11.2%であったが、平成27(2015)年には男性約192万人、女性約400万人、65歳以上人口に占める割合は男性13.3%、女性21.1%となっている

全世帯のおよそ半分、48.9%に65歳以上がいる

65歳以上の者のいる世帯について見ると、平成30(2018)年現在、世帯数は2,492万7千世帯と、全世帯(5,099万1千世帯)の48.9%を占めている

高齢単身世帯、高齢夫婦世帯(おひとりさま予備軍)がおよそ6割ある

平成30年(2018年)高齢単独世帯27.4% 高齢夫婦のみ 32.3% 合わせると実に59.7%の高齢者が単身もしくは高齢夫婦のみ。高齢夫婦は高齢単身者、高齢おひとりさま予備軍となる

(出典:内閣府令和2年版高齢社会白書)

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